研究内容
私たちが住むこの世界は、原子・分子のミクロな階層から天体・宇宙のマクロな階層に至るまでの、幾重もの階層構造から成り立っています。そして私たち地球上の生命も、この階層構造の中で絶妙なバランスを保ちながら進化を続けています。私たちの研究グループでは、このような自然の階層構造をより深く理解し、未来の科学技術へと応用するための研究を、学問分野の境界を超えて進めたいと願っています。具体的には、以下のテーマに関心をもって研究を進めています。
- 原子分子集合体(分子、クラスター、結晶、超分子)の自己組織化の理解と応用
- 高度な秩序構造をもつ生物のDNAやタンパク質の運動機構の解明
- 「ネコの宙返り」や「フーコーの振り子」に見られる幾何学的位相の工学的応用
- ミクロなゆらぎからマクロな力学的仕事を効率的に取り出す新しい動力機関の提案
- 流体中を遊泳する生物と機械の運動学
- 多体問題の手法の天体力学および分子動力学への応用